佐々市ノ瀬焼 染付草花文仏花器 [ot10535]

佐々市ノ瀬焼 染付草花文仏花器 [ot10535]

販売価格: 80,000円

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商品詳細

この仏花器は、現在の長崎県佐々町辺りで、75年間だけ焼成していた窯の作品です。
青みがかった灰白色の白磁に、黒味がかった呉須で草花の絵付が施されており、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。


佐々市ノ瀬焼について
1751年(宝暦元年)に三川内より陶工が移住して開窯され、1826年(文政9年)に廃窯となった磁器焼成の窯です。
胎土は若干灰色がかった白色で、微細な黒色粒子を全体に含んでいます。
高台の外側を斜めに削り落とし、全面施釉後に畳付の釉薬を掻き取っており、呉須の発色が黒色を呈しているのが特徴です。
製品の一部は佐々の陶石を使用しましたが、多くは天草の陶石を使用した白磁染付の日用品です。
また絵付が三川内焼と類似していて識別が難しいために、初期伊万里と混同されているものがあります。
江戸後期には、加藤民吉(瀬戸の陶工)が磁器製法習得のために肥前国に入り、1804年(文化元年)末に市瀬村を訪ね、翌年より2年間修行に励みました。その後、民吉は瀬戸に戻り、習得した磁器製法で瀬戸焼の再興に貢献したそうです。
今日において、加藤民吉は瀬戸焼の磁祖と称えられています。
窯跡は、1950年(昭和25年)に長崎県の史跡に指定されました。

商品詳細

サイズ 径7.5cm x 高さ15.4cm
年代 宝暦元年〜文政9年
状態 口縁の一部に古い金継ぎによる再形成が施されています。その内側と首にかけて2本の浅いニュウがありますが、内側まで貫通していませんので水漏れはいたしません。
付属物 合せ箱(当店誂え)
備考 ピンホール、ムシクイ、フリモノ、カマキズ、ヒッツキは、時代の味とお考えください。